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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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本当にろくでもないグリム童話-赤ずきん-

TSでもエロでもないのでブログには掲載していなかった作品の掲載でございます。
某所にて掲載しているので、既に読んでいる方も居るかと思います。

ええ、いわゆる手抜き更新って奴ですね。
申し訳ありません。
でも、普段の雑記より相当長いので、某所にて読んでない方には良いかもしれませんね。

エロでもTSでもないので、雑記扱いです。
というわけで、続きからどうぞでございます。

追伸。明日も同じような更新するかも(ぉ


「赤ずきん」



 昔々、ある所に、赤ずきんという少女が住んでおりました。歳の割にませているところもありましたが、それでも、見た目はとても可愛らしく、沢山の人に好かれておりました。
 ただし、一部の例外を除いて、ですが。
 その例外の一人と言うのが、何を隠そう赤ずきんの実の母親でした。
 母親は、その日も次のような事を考えておりました。
 何で私ったらあの人と結婚したのかしら。やっぱり、お義母さんが全ての元凶よね。あそこまであの人との結婚を否定するものだから意地でも結婚してやろうという気分になってしまって……。叶うものなら、あの頃の自分に会って結婚を止めさせてやりたい気分だわ。ああ、この子さえ居なければ今すぐにでも離婚してリチャードの元に行く事が出来るのに。この子さえ。この子さえ居なければ……。
「お母さん、どうしたの? 何か用事があったんじゃないの?」
 赤ずきんの可愛らしい声を聞いて、母親はハッとしました。
「ああ、ゴメンゴメン。そうだったわね。いやね、おばあちゃんが体調を崩してしまったそうだからね、お前にお見舞いに行って欲しいんだよ」
 そう言って母親は、赤ずきんの前にパンとワインの入ったカゴを差し出しました。
「わあ、お母さん、何考えてるの。病人に対してろくに栄養価も無いようなパンとアルコールだなんて。姑いびりをやめてとは言わないけど、こうまであからさまだとあたしも本気で引いてしまうわ」
 図星をさされた母親は、顔を強張らせました。ああ、この子はなんて勘が良いんだろう、本当に可愛くないこと。
「違うのよ、赤ずきん。このパンは特製の小麦を使った特別栄養の高いパンでね。それに、お酒は百薬の長と言うでしょう。病気の時にお酒を飲むのは身体にとても良いんだよ」
 母親は、しどろもどろになりながら言い訳をします。しかし、そうして言い訳をしながらも、この子は勘が良いからどうせこの嘘もばれてしまうんだろうな、と内心冷や汗をかいておりました。
「本当、お母さんって口がよく回るわよね。栄養が高いって言っても所詮パンはパンでしょう。そんなに栄養が大事なら桃缶でも用意すれば良いのに。お酒にしたって、普段お父さんが飲んでいる時は『そんなに飲んでいると肝臓ガンになりますよ。私はそうなってくれた方が保険金が入って嬉しいですけどね』なあんて言っているくせに。都合のいい時だけ薬扱いだなんて。お酒に意思があったらもうとっくの昔に嫌気がさしていると思うわ」
 自分の方がよっぽど口が回るじゃないか。そう母親が言おうとした時でした。
「だからお母さん、たまにはちゃんとしたお見舞いの品を用意しましょう。北風と太陽だって、そうして太陽が最後には勝ったんですから」
 そう言われながらパンとワインを突き返された母親は困りました。赤ずきんの言う事に反対するだけの理由は持ち合わせていないし、かといって、他に丁度いいお見舞いの品なんて持ち合わせていないのですから。
「お母さんはこう考えているんでしょう。あたしには反論できないけど、だからと言って他にお見舞いの品があるわけじゃあないし。どうしよう、どうしよう、って」
 愛らしく笑いながら話すその内容は決して愛らしいものではありません。
 母親の心を全て読み取ってからかうその姿は、本当に憎らしい、あの義母の孫である事を再認識させます。
「今回は仕方がないから、お見舞い金にしましょう。それなら、簡単に用意できるし、おばあちゃんもきっと喜んでくれるわ」
 それを聞いて母親は顔をしかめます。確かに見舞金なら無難ではありますが、家計の苦しい現状で大金を義母に渡すわけにもいきません。
 それでも、赤ずきんに反論の出来ない母親は、しぶしぶ、封筒に少しだけお金を入れて、赤ずきんに渡しました。
「ありがとう。それじゃあ、いってくるね、お母さん」
 可愛らしい笑顔を見せながら、赤ずきんはようやくおばあさんの家に向かって足を進めました。

「……ちぇ。三千円ぽっち。まあ、お父さんの稼ぎじゃ仕方ないかな。おばあちゃんには五百円も渡せば十分よね。さて、どこかでジュースでも買ってバラ銭にしちゃいましょう」
 通貨の単位にささやかな疑問を感じさせながらも、赤ずきんはおばあさんの住む森の小さな一軒家に向かって進みました。



 時間は一日ほどさかのぼります。
 場所は、森の小さな一軒家。そこには、おばあさんが一人で寂しく暮らしておりました。
「ああ、ああ、本当に忌々しい女だよ。あいつが何て言ったか知っているかい。『お義母さんには静かなところでゆっくり養生してほしいんですよ』だとさ。全くしゃあしゃあと。こんな電気もろくに通っていない森の一軒家に一人暮らしをさせるだなんて。病気しても病院に行くのに何時間かかると思ってるんだい」
「そ、そうなんですか。大変ですねえ」
 お婆さんに呼びとめられてお茶に付き合わされている人の良い狼が、気まずそうに返事をします。
「だろう。分かってくれるかい。だからあたしはずーっとあの女との結婚を反対していたんだよ。それなのに息子は私の忠告を無視して、最後には子供までこさえて『責任とって結婚します』だとさ。あーあー。本当に責任があるなら端から子供なんて作らないもんなのにねえ。子供が居なければ堂々とあの泥棒猫を追い出してやれたのに。全く邪魔な孫だよ、本当に」
 おやおや、ここにも、赤ずきんの事が嫌いな「一部の例外」が存在しておりました。
「アンタもそう思うだろう!?」
「あはは……ははははは……」
 人の良い狼は、顔も知らない孫をけなすことにはどうしても同意できず、誤魔化すように力なく笑いました。
「……そうだ。良い事思いついたよ。アンタ、狼なら肉食だろ。そうだろ?」
 お婆さんの目が怪しく光ります。その目に気圧され、狼は無意識にあとじさりました。
「いえ、狼は雑食ですけど? それに僕はどっちかっていうとサラダとかの方が」
「嘘言うんじゃないよ。アンタは肉食だ。私には分かる」
 どこかの占い師のような言い方でお婆さんが口を挟みます。
「い、いえ。だからあのそのえっと」
「良いかい、仮病を使って見舞いに来させるからね。あの出不精女の事だ。間違いなくあの赤ずきんを見舞いにやらせるだろう。そこを狙って……。くっくっくっ。楽しみだ。ああ、楽しみだ。あんたも、久しぶりに上等な柔らかい肉が食えるから、楽しいだろう?」
 狼の反論を聞こうともせず、その後、お婆さんは、嫁の悪口を言っている時以上に生き生きと、赤ずきんの殺人計画を綿密に語りました。



 そして時間が現在に戻ります。
「うふふ。綺麗なお花だわ。それに鳥の鳴き声もとっても素敵。おばあちゃんの家に行く道は、楽しい事が本当に一杯だわ。……って、駄目だわー。自分を誤魔化しきれない。もう、おばあちゃんち遠すぎー。こんなところに住んでるなんてバッカじゃないの。あーもう、足マジだるい」
 周りに誰もいないのを確認しながら、赤ずきんは一人ごちます。
「まあ、おばあちゃんに文句言ってもしょうがないけどさ。そもそもこんなところに隠居させたのはあたしの両し……わぁ、可愛いお花」
 不意に誰かの気配を察し、赤ずきんが瞬時に猫をかぶります。
「……おや、誰かと思えば子供じゃあないか。この森は狼が出て危ないよ」
 木陰から出て来たのは、がっしりとした体格の猟師でした。
「心配してくれてありがとう。でも、おばあちゃんの家までもうすぐだから大丈夫よ」
 赤ずきんは笑顔で返します。
「油断をするものじゃあないよ。……お譲ちゃんは何歳だい?」
「十二歳ですけど?」
 唐突な質問に赤ずきんは首をかしげます。
 その時、猟師はこう考えていたのです。「よし。まだ中学生じゃあない。射程範囲だ」と。
「それでも、油断していると危ないからね。お婆さんの家まで、私が一緒に行ってあげるとしよう」
 そう言って猟師が手を差し伸べます。赤ずきんも、邪悪なオーラを少しばかり感じ取りながらも、恐る恐る、猟師の手を握りました。
 その、赤ずきんの手の柔らかな感触に、猟師は、股間の猟銃をどうやって撃ち込むか、悟られないよう頭を巡らせるのでした。
「猟師さん。おばあちゃんの家はそっちじゃないわよ?」
 赤ずきんは隙を見せません。
「お、おお。そうだったかい。いやあ、ついうっかり間違えてしまったよ」
「ロリコン趣味をダメとは言わないけどさ。生身の子供に手を出したら人生とかいろいろ終わってしまうわよ。猟師さん、気をつけて」
「ぐぬ……!」
 全てを悟っていた赤ずきんは、こうして予防線を張り、安全にお婆さんの家に向かいました。



 赤ずきんは、お婆さんの家に辿り着きました。
 途中、警察とすれ違ったところで猟師さんは職務質問されて連れて行かれたので、もう一人きりです。
 でも、赤ずきんはめげません。何故なら、名前も知らないロリコンが一人逮捕されたところで、赤ずきんの心が痛む訳がないからです。
「お婆ちゃん。こんにちは。お見舞いに来たわよ」
 返事はありません。
「お婆ちゃん。居ないの? 大丈夫?」
「……お、おお、あ、赤ずきんかい。良く来てくれたね。さあ、鍵は開いているから入ってきておくれ」
 勿論、その声を発しているのは狼です。結局お婆さんに押し切られ、殺人計画に巻き込まれた哀れな狼は、ベッドの中でお婆さんに変装をしながら潜んで待っていたのです。
「お婆ちゃん、ヒドイ声ね。病気で喉がやられてしまったのかしら。それとも、また先月みたいに二十四時間耐久一人カラオケでもして喉を潰してしまったの?」
 どう間違っても病気の一つもしそうにないお婆さんです。よくもこの元気さで、息子の嫁と孫を騙せたものです。
 それはともかく、赤ずきんは無警戒にお婆さんの家に入り、狼の寝ているベッドへと近づきました。
「まあ、お婆ちゃんのベッドに狼が寝ているわ!」
 考えてみるまでもなく当然です。赤ずきんは、狼とお婆ちゃんを見間違えるような頭の可哀想な子供でありませんから。
「な、な、な、何を言っているんだい。わ、わた、わ、わ、私はおばばさんだよ」
 狼はしどろもどろです。
「そう。頭の残念な狼さんなのね」
 赤ずきんに同情され、狼は本気で泣きました。こんなところで女装させられ、どうせ見られる訳でもないのに下着まで女物を履かせられて、しかも、それが可愛い年頃の女性の物ならまだ救いがあるものの、お婆さんの物を着せられて、その挙句にこんな子供に頭が残念呼ばわりされて。
 狼はその瞬間、確かに、これまでの人生で一番悲しいどん底に居たのです。
「………………お」
「お?」
「お前を食べるためさー!」
 狼は、段取りを全てすっ飛ばし、最後に言うべき台詞をいきなり言いながら立ち上がりました。もう、一刻も早くこの茶番を終わらせたくて仕方がなかったのです。
「狼さん……。素敵!」
「へ?」
 予想外の赤ずきんの言葉に呆然とします。
「女装趣味は最悪だけど、顔は格好良いし、私好みの筋肉質だし……。あたし、狼さんになら食べられても良い! 性的な意味で!」
「え、いや、ちょ、え!?」
 狼は慌てふためきます。当然です。狼は、猟師と違って真狼なのですから。
「今はまだそんな事すると捕まっちゃうから……。だから四年待って! そうしてあたしと結婚して。そして……そして、その時あたしを抱いて!」
 狼は返事をしません。陰でこっそり様子を見ていたお婆さんも、どうして良いか分からず反応が出来ません。
 やがて、五分程も沈黙していたかと思うと、狼が叫びました。
「ご、ごめんなさい! 僕、妻も子供もいるんで!」
 次の瞬間、赤ずきんは泣きだしました。
「ヒドイ……。あたしにかけたあの言葉はその場限りの出まかせだったのね」
 大粒の涙が床を濡らします。
「あんた、うちの孫を泣かせるとは何事だい!」
 自分の悪辣を清々しいくらいに棚に上げ、物陰から出て来たお婆さんも責め立てます。
「そうだそうだ。こんなチャンスを棒に振るとは何ともったいない奴だ」
 警察を振りほどいて逃げる事に成功した猟師も責め立てます。
「えう、あう、あう、あう……」
 狼は、何も言えずにおろおろします。当然です。
 そして、赤ずきんとお婆さんと猟師の非難が止まった瞬間でした。
「ぼ……」
「ぼ?」
「僕が何をしたって言うんだああああああ!」
 狼は、あらん限りの声を振り絞り、叫びました。
 叫び、そして、お婆さんの家から飛び出しました。その道中で女物の服を全て脱ぎ捨て、涙も拭わずに自分の家に帰りました。そして、愛する妻と子供と目が合うと、何も言わずに抱き締めました。
 妻と子供も、何も言わずに、そっと抱き返してくれました。
 狼は、
「ああ、やはり、ここが僕の居るべき場所なんだ。人間の居る場所に難か近づいた僕が馬鹿だったんだ」
 と深く反省し、再び、一杯の涙を流しました。
 そして、その後は人間に近付かないように気をつけながら、幸せに暮らしたそうな。

 めでたし。めでたし。





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