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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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ゆでたまっ!零個目2 あからさまな伏線

 とーうっちゃく! やって来ましたニューヨーク! うーん。なんていうか……寒い! めっちゃ寒いよ! 何この気温。雪でも降るんじゃないの!?
 日本と大差ないイメージだったけど、予想外だったなぁ。うーん、もっと着込んでくるんだった……。
「えーっと……アラキアキラ君かい?」
 ん? うわ、何このおじさん。熊? 二の腕が僕の胴体より太いよ。
「あ、は、はい。初めまして。えーっと、ウェスターさんですか?」
「おぉ。英語、上手じゃないか。もしかして、アメリカは初めてじゃないのか?」
「あ、いえ、初めてですけど……頑張りましたから」
 一年の制限付きの青春。言葉の壁で何ヶ月も棒に振るなんて勿体無くて出来やしないよ。
「いやいや、日本人は勤勉だって言うけど本当だねぇ。尊敬するよ。じゃあ、改めてよろしく。君がホームステイする家の家長。ジョシュア・ウェスターだ」
 うぅ。この腕と握手したら、僕の手、折れるんじゃなかろうか……。
「よ、よろしくお願いします……」
「そう緊張しないで。よろしく!」
 いででででででで。折れる折れる。本気で折れる。
「ははははははは。アキラの最初の課題は体を鍛えることだな」
 ぐぅー……。どれだけ鍛えてもあなたには敵いません……。
「そうだ、念のため確認しておきたいんだが……」
 ん?
「男の子……だよな?」
 う……。
「は、はい……そうですけど……」
「そうかそうか、良かった良かった。いやぁ。日本人ってのは中性的でねぇ。ヒゲでも生やしてくれないと誰を見ても男か女か全く分からんのだよ。悪かったね」
「あ。い、いえ、大丈夫ですよ。ははは」
 そっか。やっぱりそうなんだ。……良かった。
「さ、それじゃあ、疲れているだろうが、早速我が家に向かおうか。家族もアキラに会うのを楽しみにしているからね」
 う……。移動疲れでしんどいけど、我侭も言えないよね。
「はい、よろしくお願いします。僕も楽しみです」
 うぅ、流石にイスが硬い……。乗り心地も正直厳しそうだなぁ。日本の車がいかに優秀なのか、良く分かるよ。
「そう言ってもらえると嬉しいね。さて、今の時間なら、三時間もあれば着けるかな」
 え? 今、三時間って言った? 三分の聞き間違い?
「この時間なら警察もいないからね。時速百マイル以上出せるからあっという間さ」
 え? 百マイルって言った? え? 時速……百五十キロ? え? 百マイルで三時間? あれ、僕、計算間違え……ぬぁ!?
「ははは、しっかり踏ん張らないと、カーブで振り落とされるぞ」
 け、景色が。景色の流れが新幹線の如く! おかしい! 公道だよね!? ここ、高速道路じゃないよね!?
「郊外に出たらもう少し飛ばせるからね。我慢しててくれよ」
 おかしい! 明らかに感覚が日本人と違うー!


「さ、着いたよ。ここが、アキラが一年間暮らす家だ」
 け、警察に捕まってくれたら休憩できたのに……。吐かずに済んだのが奇跡だよ……。
 ……うわぁ、大きい家だなぁ。広い庭があって。っていうか、プールがあるよプールが! 日本じゃ想像できないなぁ。
「ほら、入って入って。早く休もうじゃないか」
「は、はい」
 うぅ。なんか緊張する。
「ただいまー。歓迎会の準備はどうだ?」
「こ、こんにちはー……」
「そんな遠慮がちにしなくて良いのよ。初めまして。私はサラよ。よろしくね、アキラ君」
「あ、は、はい。初めまして」
「まぁ、言葉、上手ねぇ。凄いじゃない」
「だろう? 俺も空港で驚いたよ」
「あははは……。ありがとうございます」
「ほら、マイケル。あなたも挨拶なさい」
 ん? うわ。これまたワイルドな……。体は引き締まっててスマートだけど、明らかにあの熊……ジョシュアさんの息子さんって感じだ。同い年の男の子がいるとは聞いてたけど、全然十六歳に見えないね。いや、僕も似たようなもんだけど、逆の意味で……。
「やぁ、マイケルだよ。初めまして、アキラ。モットーは、アメリカ人を見たらマイケルと思え、さ。よろしくね」
「なんですか、その格言……」
「ははは、アメリカではマイケルが物凄く多いからね。事実、僕のクラスには八人マイケルがいるよ」
 え、マジで?
「ってそんなわけないだろう。一瞬信じたかい?」
 ぐぁ……。本気にした……。
「ま、本当のとこ、両隣の家にはどっちにもいるけどね。マイケル君」
 恐るべし、アメリカ……。
「さぁさぁ、自己紹介が終わったところで歓迎会といこうじゃあないか」
 え? 歓迎会って……もしかして、この……。
「ほら、アキラの歓迎会なんだから遠慮なく食ってくれよ。サラの作るポテトフライは絶品だからな」
 やっぱり……。おかしいよね、この量。明らかに四人分どころじゃないよね。ジョシュアさんとマイケルさんの体格考えても間違ってるでしょ。
「ボウルに盛り切れなかったから、まだ半分くらい揚げてないのよ。アキラ君、頑張って食べてね」
 ……恐るべし、アメリカ。っていうかウェスター家……。


 うぅ……。もう食えない……。ポテトが嫌いになりそう……っていうか晩ご飯がポテトだけってワイルドすぎるよ……。
「ははは。アキラも結構大食いなんだな。まさか明日の晩飯分まで食っちまうとは思わなかったよ」
 え、言ってよマイケル。
「ははは。ゴメンゴメン、その小さな体にどんどん入っていくのが面白くてね。でも、腹一杯なら正直に言って良いんだぜ?」
 くそぅ、この国……というか少なくともこの家に住んでると、遠慮とか配慮しちゃいけないっぽいなぁ。もう少し正直になる努力をしよう……。
「ま、この部屋でゆっくり休んでくれよ。ここがアキラの部屋だからね。ちょっと狭いだろうけど我慢してくれよ」
 狭い、って……。明らかに十畳以上あるんですけど。まぁ、今更サイズに突っ込みいれるのも愚問か。
 っと、そうだ。
「同い年の男の子がいるって聞いてたからね。お土産持ってきたんだよ」
「へぇ、日本のお土産かぁ。なんだい? 楽しみだなぁ」
 喜んでもらえると良いけど。
「はい、日本のエロ漫画☆」
「うおぅ……」
 ……あれ? 駄目?
「話には聞いてたけど、最高じゃないか!」
 よっしゃ。
「こういうの見ると、日本人を本当に尊敬するよ。アメリカ人とは意欲が違うよな。意欲が」
 うんうん。
「アメリカは自由の国なんて言ってるけどさ。エロに対しては閉鎖的だし、味気ないんだよね。うわ。コレ、なんてプレイだい?」
「あぁ、それは触手だね。アメリカではこういうの無いの?」
「触手だって? 凄いねぇ。こういうことを考えさせると、日本人は本当に天才だね。うわ。この漫画も凄いね。本当にコレで十八歳なのかい?」
 あぁ。初めてこういう話で盛り上がれてる。アメリカに来て本当に良かったなぁ。
「あぁ、そうだ。お礼に俺も良いものを見せてやるよ」
「良いもの?」
「あぁ、ちょっと待ってな。今持って来るから」
 ふむ。なんだろ? やっぱり本場の無修正? それはまだ僕には早……いや、でも後学のためちょっとだけ、いや、でもやっぱり倫理的に、いやいや、でも、別に誰にも迷惑はかけないし……。
「や、お待たせ。……先に言っとくけど、絶対誰にも言うなよな」
 む、やっぱりこっちの国でもこの歳でエロ本持ってると怒られるんだね。……それにしても変な表紙だなぁ。なんというか、禍々しいというか。
「コレはね、悪魔の書なんだ」
 悪魔の無修正な書?
「この本には本物の悪魔を呼ぶ方法が書かれていてね。心の底から願いながらこの本の指示に従えば、悪魔が願いを叶えてくれるらしいんだ」
 うわ。なんか唐突に胡散臭いものが。
「こんなもん持ってるなんて、クリスチャンの親父に見つかったらぶっ飛ばされるからな。本当に絶対黙っててくれよな」
 クリスチャン……って誰が? ジョシュアさんが? あの体型で? ……クリスチャンって言うよりウェスタン、ってイメージだけどなぁ。
 野郎共! 今日はあの列車を襲うぞ! イェッハー! みたいな。……ううん、勝てる気がしない。
「何か変な事考えてないか? まぁ、ともかくだ。叶えてくれる願いは三つ。そして、三つ目が叶った時点で、魂が奪われてしまうというわけさ」
 うぅん。言っちゃなんだけど、ありがち過ぎてちょっとなぁ……。
「この本はね。友人から譲り受けたものなんだ。彼が死ぬ一週間前に、ね」
 え。何それ、急に話の流れが怖く。
「彼は言ったよ。『僕はもう、三つ願ってしまったから。だから来週には死んでしまうはずだ』って。俺もそのときは馬鹿にしたんだけどね。本当に彼が死んだ時、この本の力を確信したよ」
 ぐ、偶然じゃないかなぁ、と思いたいけど……。
「俺も一度、召還を試みたけどうまくいかなかったよ。心の底から願わないと駄目だからかもな」
「ち、ちなみに、その友達って何を願ったの?」
「俺も詳しくは分からないんだけどな。あいつは、日本の漫画が大好きだったんだ」
 へ? ま、漫画?
「あいつは願ったらしい。大好きな漫画が終わらないで欲しい、と」
 は、はぇ?
「一度目は、天下一なんとかの後。二度目は、惑星なんとかの後。そして、三度目は人造なんとかの後……と言っていたよ。俺は詳しくは知らないけどね」
 ち、ちょっと。そ、それって。
「そして、俺にこの本を渡した一週間後。魔人なんとかが始まった週に奴は死んだ。わざわざ日本から毎週取り寄せていた雑誌を開いて、満足そうな表情で死んでいたらしい」
 えーっと……。その話は突っ込むと相当に危なそうだから黙っておくね。
「あの馬鹿。せっかく好きな漫画が続いても、自分が死んだら見れないだろうが。本当、馬鹿だよ……」

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コメント


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ええと つっこんじゃいけないのかな その漫画?w

ところで今回、まろんどさんの書く説明口調の台詞が、
それもかなりの行にわたっていて、
これはちょいと参考になるかも。

もあ | URL | 2009-08-21(Fri)21:52 [編集]


>もあさん
コメントありがとうございます。
えぇと、そうですね。
突っ込みは入れない方が無難だと思われますw

参考になると言ってもらえると嬉しいものですね。
今回は意識して説明口調で書いたものですから、うまく書けていると良いのですが。
エロが無いのもあって色々と不安でございますw

まろんど | URL | 2009-08-22(Sat)20:16 [編集]


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